<< October 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
劇団だっしゅ公演『hope 〜希望』
3年振り!
3年振りですよ!!

何がって。
マブダチmimineが出演する、劇団だっしゅさんの舞台を観に行ったのが!!

上演が決まったときから楽しみで楽しみで。
この日を心待ちにしてましたよ!
うっきうきで大塚の萬劇場に足を運び。
幕開けと同時に、もう貪るように舞台にのめり込みましたよ。
こんなにも、舞台やライブに飢えていたんだなあ、と思うくらい。

ちなみに、過去のだっしゅさんの作品を観ての感想↓
つたない文でしか書けていないのがもどかしいですが。。。

劇団だっしゅ「Live Through」

劇団だっしゅ公演『a Colony』

劇団だっしゅ公演『ペンション尾根2号館〜誘引速度アップアップ!』

劇団だっしゅ公演『(株)ドリームトラベル〜in上海〜』

劇団だっしゅ本公演『DISASTER〜愛しきあなたへ』


さて。
今回の公演のストーリーをざっくりと。

常連さんと昔なじみの人々が集う、幸福満載商店街。
その街に、巨大SC”サトーヨーカドー”が建設されるという。
晴天の霹靂なそのニュースに、商店街の人々は大騒ぎ。
大手企業の口車にそうそう乗ってたまるか、建設断固反対の御旗のもと
みんなのたまり場である喫茶店を中心に、世代や思惑入り乱れてのドタバタ劇が繰り広げられます。

「街が巨大SCに呑み込まれる!」という、小さな商店街の日常を揺るがす事象から幕を開けた舞台は
結局幸せになったのは誰なのか、得をしたのは誰なのか、救われたのは、救われなかったのは誰なのか、そういったことが明確にされないままに
難病を抱えた少女とそれをやるせなく見守る青年が、心を通わせた瞬間の場面にて終幕するので
観劇直後はどうにもやや収まり悪い感が拭えなかったのですが、
だっしゅさんの舞台の“終幕”はいつも“終息”しないんだった、と思い出し。
舞台を見終えた今もまだ、「あのキャラはその後もしかしたらこうなって…」と、
存分に楽しめる余韻を与えられた、と感じております。

ですが今回の公演、今までで1番2番くらいに面白かった。
すっごい笑ったり、じーんとしたり。っていうのは、だっしゅさんの公演では毎回のことなんだけど。
役者さんと役のイメージが、私の中で一番ぴったりハマったからかもしれません。
どのキャラクターもとても魅力的でした。
だからこの感想も、ストーリーに対してではなくて登場人物寄りかもしれない。

事前に、mimineは今回なにやら突拍子も無い感じで登場するらしい、と聞いていたので。
すっごく楽しみにしてたんだよね。
後ろ姿で登場した瞬間、「そう来たの!」って(笑)
ピンクのふわふわヘアーにキラキラ、ピタピタのディスコスタイルみたいな、超ファンキーな出で立ち。
しかもお衣装替え何回!?っていう。
どれも似合ってて嬉しくなっちゃいましたよ。
サトーヨーカドー会長の秘書、マリヤちゃん役だったんですが、会長のデューク早乙女さんもメーター振り切れてるキャラで。
ナイスコンビでした。
見てくれや登場シーンがぶっ飛んでいるキャラって、最後までそのパンチを観客に与え続けるのってかなり難しいと思うんですよ。
ヘタすると出落ちになるか、途中で印象が弱まって観客が飽きるか。
でも、さすがmimineでした。
徹頭徹尾、細部まできっちり“伊藤マリヤ”でした。

私も一昔前までは、すっごいハデ好きだったから。
ミラーボールとか仮装とか、パーティーピーポー的な世界大好きだったので、マリヤやデュークの装いには何だかとても共感しちゃって。
奇抜に装うというのは、もうある種武器なんですよね。
“自分はこんな武装で戦うけどさ、さあそっちはどう出る?”っていう。
そして、自分が弱い時にはそういう装束は纏えない。外装に負けちゃうから。
デュークもマリヤも、戦いの日々に身を置いている。しかも常勝してなければジエンドの世界に。
常に競合他社を圧倒し、世間をアッと言わせ続けなければならないあの2人には、
肩書き通りのお堅いスーツなんかよりも、ああいうハジけた格好のほうが、よっぽど相応しいと思ったわけです。
あ、山田くんにはあのスーツがお似合いね(笑)
山田くん、みごとなご追従キャラでした。サラリーマンの哀しきサガが集約されていて。

同じくぶっ飛びキャラで登場したスケバン今日子ちゃんは、スパイシーでクセになる女の子でした。
登場した途端、「お・おっかね〜〜!」と。
あのレディースキャラを、仕草セリフともに最後まで貫いた集中力はすばらしい。
よく研究して役を作り込んだなあと感心してしまいました。
最後、亀山くんの「さーせん!」という謝罪に、たじたじとなっちゃう場面、
とても複雑な演技だったと思うけれど、いじらしくて可愛かった〜。
今回1、2のお気に入りキャラです。

ヒーロー、ヒロインポジションであるまさひこくん静香ちゃんコンビも、とてもよかった。
ヒーロー、ヒロインという存在は、無色透明であることが重要ではないでしょうか。
特にだっしゅさんの登場人物はアクの強いキャラだらけなので、
ヒーロー、ヒロインたちまでキャラ付けが強烈だったらもうさすがに最後まで見る自信ない(失礼!)
そういった意味で、今回のまさひこくん静香ちゃんは、ミネラルウォーターのような潤いとピュアな空気を
舞台上に与え続けてくれていたと感じます。

静香ちゃんは、ちょっとドジっ娘。つやっと揺れる愛されボブヘア。そして死亡フラグ。
まさひこくんは、イケメンだけど少し頼りないニート。自分を肯定しきれないけれど、実は文学においてすごい才能の持ち主。
そんな類型的な設定のキャラクターに、周りの演者がどんどん肉付けをしていくその過程が面白かったです。

そして、以前私が観ていたころにヒーローヒロインを演じておられた山口さんや北本さんたちが
少し後方に控える演者となって、ストーリーを支えていたのも印象的でした。
お二方とも出番こそ多くありませんが、要所要所で静香ちゃんというキャラ像を彫琢していたと感じます。

対してまさひこくんを明に暗にいじり倒していたベテラン役者さんたち(笑)
もう、なんなんでしょうね。あの仁&亀山コンビは。
お笑い陽動作戦隊でしょうか。
なんていうか、笑いながら冷や汗が出る、って体験そうそうできないですよ。
舞台中盤には、あのお二人が登場するたびに客席が揺れてましたから。
いやでも、すごいなあ。演技であれほどがっちりと観客の心をわしづかみにできるって。
仁さん役の星さんも、亀山さん役の境さんも、いくらでも自在に舞台を操れる実力をお持ちなんだと思います。
でも、ギリッギリ一歩手前で暴走を止めて(…るよね!?)ひとつの場面をガチッと完成させる力量に
いつも感嘆させられます。
お笑い下ネタ煙幕がパッと晴れたとき、見えるんですよね、お芝居の“本音”の部分が。
その見せ方が、いつもながら見事でした。

思いっきり”動”な上の方達とは対照的に、“静”の面でまさひこくんをフォローしていたのが
もう一団のベテラン勢、鈴木さん演じる花屋の美之さん。
(今回は脱ぎ方も静かでしたね!)
外国からのオファーも来るようなフラワーアレンジメントの腕を持ちながら、
親から継いだ花屋と地元を愛して生きて行く選択をする好青年、という、いかにも暴れにくそうな役です。
演じ方によっては、さらっと見過ごされてしまいそうな。
そこを巧みに鈴木さんらしく、“好青年…かもしれないけど、ちょっとうさんくさい…けど、常識人…かも”という
妙にひっかかる…もとい、印象に残る役柄に仕立てておられたのがさすがでした。

そして、今回も楽しみにしていたのが、だっしゅさんの核である保高さんや難波さん。

保高さんが演じたのは、主役。喫茶店のマスター。
冒頭から、その独特なペースとじっくり見せるお芝居で客席を舞台に引き込んでおられました。
決して舞台から飛び出してくるような大降りな演技をするわけではなく、
わりと温厚で時にとぼけた空気を作る役者さんだと思うのですが、
マスターのセリフになると、自然とそちらに耳目が向くんですよね。
舞台上に緊張感が張りつめると、それを緩めてくれたり、すっと次のステージに誘導してくれたり。
なので、そんなマスターが舞台中盤から終盤にかけて、娘の難病のことを心に重く抱えこみ、
ついには仲間たちの前で「お願いです、娘を助けてください、力を貸してください」
と感情をぶちまけるに至ったシーンでは、ガチで心を揺さぶられました。
見ている自分までも、商店街のメンバーになったような気持ちで。

シチュエーションとしては、特に新しいものではなく、むしろ使い古されたものかもしれない。
でも、脚本の意図するところと、役者さんの演技がぴたりと重なると
見事なカタルシスがうまれるものだ、と改めて感動した次第です。

また、難波さん演じる薬局の薬剤師さんもとてもキュートな役柄でした。
難波さんの、優しさのにじみ出る演技がとても好きなのですが、
今回は、ちょっと中央から離れたところでみんなを茶化したり、さりげなく寄り添ったりと
とてもチャーミングなポジションでした。
奥さん役ではつらつとした演技が印象的だった原田さんとも、息ぴったりで見ていて心地よかったです。


わあ。
とりとめもなく書いている。

なんだか、“役者さんご自身”と“役柄”への感想がごっちゃまぜになってしまいまして。
演じ手さんから見れば”んなこたぁわかっとるわい!”的な内容で、ご叱責を受けそうです。
申し訳有りません。

夢を見るのはラクじゃない。
夢を見せるのはもっとラクじゃない。
だから、夢を追う価値がある。意味がある。
だっしゅさんの舞台を拝見すると、そんなことを考えます。
早くも次の公演が楽しみでなりません。

最後に、お気に入りフォトをば。

デューク、マリヤ、今日子ちゃんの3ショット。




マリヤの、ドラアグクイーンのようなみごとなツケマ。



劇団だっしゅの皆様、ほんとにお疲れさまでした。
そして有り難うございました。
| 23:19 | dayly | comments(0) | trackbacks(0) |









 
この記事のトラックバックURL

http://blog.pathologos.oops.jp/trackback/1421641